職人 / Maker
惣兵衛
そうべえ
鯖江。合口のヤスリがけと検印を、四十年。
一四七の工程のうち、惣兵衛が受け取るのは二つだけ。
削るのに八分、見るのに三分。あとは、他の工房を待つ時間。
- 手を入れた年数
- 四十年
- 受け持つ工程
- 二
- 起こした型
- 一
工程 / Process
この一本の工程は、
百四十七で終わる。
工程の数え方は、工房によって違う。惣兵衛は百四十七で数える。
鯖江には、眼鏡に関わる事業所が五百ほどある。一本のフレームは、
そのうちのいくつもの手を渡って形になる。
惣兵衛が受け取るのは、そのうちの二つだけ。
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011
切削加工
一枚の板から、削り出す。
切削の工房
出た屑は、二度と板に戻らない。
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096
合口のヤスリがけ
フロントとテンプルの合わせ目を、手で削る。
惣兵衛
アセテートが手仕事と呼ばれるのは、この工程があるから。
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147
検印
光にかざし、歪みを探し、名を入れる。
惣兵衛
名前が出るのは、この一人だけ。
148